加工結果に段差ができる <DWX-51D>
・成果物の側面に段差ができる
・加工すると裏表の境がズレている
・パーティングラインが見られる
・ワークの表面がザラザラ、ボコボコしている
・頬側面にスジが出る
・舌側面に線が出る
・内面に段差がある
・表面におびがでる
・等高線のようなミリングバーの跡が残る
加工面がきれいでない
ワークは確実に固定されていますか? | ワークの取り付けを見直してください。正しく取り付けられていないと、加工中に緩んで位置がずれる可能性があります。 |
ミリングバーが摩耗していませんか? | 同じミリングバーで加工を続けると、ミリングバーが磨耗して、加工結果に影響します。新しいミリングバーに交換してみてください。ミリングバーの使用時間は VPanel で管理することもできます。 |
加工条件が厳しくないですか? | 加工条件が厳しいと加工結果に影響する場合があり ます。CAM の加工条件を見直してください。 |
加工結果に段差ができる
補正がずれていませんか? | 長期間使用や機体の移動などで原点がずれて、段差ができる場合があります。自動補正を行ってください。自動補正を行っても期待する結果が得られない場合は、手動補正を行ってください。手動補正の場合は、原点位置補正で Y の値を変えると改善する場合があります。 |
CAM の加工条件は正しいですか? | 加工条件によっては、段差ができることがあります。CAM の加工条件を見直してください。 |
▶ミリングバーを新品に交換してください。
ミリングバーの摩耗が進んでいると振動が大きくなり芯ブレに繋がる可能性があります。
ミリングバーの想定時間内であっても加工条件や、材料の種類などで消耗が早まることがあります。ミリングバーが折れるまで使用するとスピンドルやコレット、モーターへの負荷が高くなり機体トラブルが増えることが考えられます。
▶ミリングバーの種類やCAM設定に間違いがないですか。
厳しい条件のデータになっていないか、材料やバーのサイズや種類の確認など販売店へお問い合わせください。
▶材料がぐらついていませんか。
付属の六角ドライバーや市販のLレンチを使用して、締め付けを行ってください。
・材料への締め付けに問題無い場合
アダプターのネジ穴が摩耗している可能性があります、新しいアダプターの購入をご検討ください。
販売店よりご注文いただく事ができます。
▶コレットを取り外し内部の清掃してください。
ミリングバーをチャックする(掴む)部品、コレットの中に加工くずが固着していたら
コレットを取り外し内部の清掃する。
参考:コレットへグリースを塗布
⇩参考動画
▶コレットの変形、ヒビ、欠けはありませんか。
コレットの交換をしてください。(コレットは消耗品です)
※コレットはミリングバーと同じように販売店にご注文ください。
※スピンドル交換いただくとコレットも付属しております。
▶スピンドルの寿命ではありませんか。
スピンドルの軸ブレが生じると振動が発生します。スピンドル使用時間を確認し(経年劣化不良の場合もあります)必要があれば交換してください。
▶自動補正を実施してください。
自動補正のみで改善する可能性があります。
参考:自動補正を行っても精度が回復しない <DWX-51D>
⇩参考動画
▶オーバーライドの調整で改善する場合があります。
加工条件を簡易的に緩める事が出来ます。
VPanelの_設定→オーバーライド→送り速度 速度を下げると良い場合もあります。
参考:オーバーライド 送り速度
▶機体の設置条件を満たしていますか。
機体が設置されているテーブルが安定していないと、振動が発生しやすくなり精度不良になることがあります。
その他の参考ページ
参考:チッピングする ( 加工結果の縁が欠ける ) <DWX-51D>
参考:ピン付材料用マルチピンクランプからピン材が落下する場合(ネジが緩む) <DWX-51D>
ここで説明する対処をしても復旧できない場合は、本機をお買い上げの販売店までご連絡ください。