コレット清掃 <DWX-51D>
コレット(ミリングバーを掴む部品)
コレットの内部や溝部に切削粉が入り込むと、把持力(ミリングバーを掴む力)が低下して不具合が発生する事があります。取り外したコレットとコレットを取り外した後のスピンドル内部を綿棒などで清掃してください。
コレットに傷ができないように、また水分があると錆の原因となるため乾いた綿棒がお勧めです。
・エラーは出ないが仕上がりが悪い時・101Dツールを掴んだまま離せません ・101Eミリングバーが破損した可能性があります ・101Fミリングバーがずれて下がっています・102Dスピンドル過電流 のエラーなどに有効です。 |
参考:コレットへグリースを塗布
参考:コレット交換方法説明書
参考:⇩コレット交換の動画・取り外して取り付ける処置
本作業で使用するもの
本体の付属品 | ||
スパナ 本体にはどちらかの形状のスパナを付属しています |
検出ピン |
交換方法
警告 |
コレットはしっかりと固定する。固定後は、スパナなどの取り忘れがないか確認する。 さもないと、それらが勢いよくはじけ飛び、けがをする恐れがあります。 |
注意 |
加工直後はスピンドルユニットやその周辺に触れない。やけどをすることがあります。 |
メンテナンスは必ず加工用工具とワークを取り外した状態で行う。 刃先に触れるとけがをすることがあります。 |
1.コレットを取り外す。
①VPanelのメイン画面で操作する機体を選択する。複数台接続している場合は、マシンステータス(MACHINE STATUS)の をクリックして機体を切り替えます。 ②をクリックする。「設定」画面が表示されます。 |
①「メンテンス」タブをクリックする。 ②「コレット開」をクリックする。
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「OK」をクリックする。コレットが開きます(機種によってはスピンドルが移動します) |
「OK」をクリックする。 |
フロントカバーを開ける |
①コレットにスパナを合わせる。 ②検出ピンをコレットに差し込む。 検出ピンが入らない場合は「1.コレットを取り外す」からもう一度行ってください。 本体に付属しているスパナの形状と同じイラストの手順で作業してください。 |
検出ピンを手で支えながら、スパナでコレットを緩める。 注意 コレットの取り付け、取り外しは本体付属のスパナを使い、検出ピンを差し込んだ状態で行ってください。検出ピンを差し込まないと、コレットが変形して加工精度が悪くなることがあります。 |
①検出ピンとスパナを取り外す。②コレットを矢印の方向に回して取り出す。 |
2.コレットを取り付ける。
コレットを差し込み、矢印の方向に回して取り付ける。 強く締め付けないように取り付ける。 |
①コレットにスパナを合わせる。 ②検出ピンをコレットに差し込む。 |
検出ピンを手で支えながら、スパナでコレットを締め付ける。 スパナとスピンドルユニット先端(下図の色がついた部分)が同時に回る状態になったら、締め付けは十分です。 注意 コレットの取り付け、取り外しは、本体付属のスパナを使い、検出ピンを差し込んだ状態で行ってください。検出ピンを差し込まないと、コレットが変形して加工精度が悪くなることがあります。
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検出ピンとスパナを取り外し、フロントカバーを閉める。 |
コレットを閉じる。①VPanelを表示し、をクリックする。設定の画面が表示されます。 ②「メンテンス」タブの「コレット開」をクリックする。 |
「OK」をクリックする。 コレットが閉じます(機種によってはスピンドルユニットが移動します) 作業完了のメッセージが表示されれば終了です。 |
3.自動補正をおこなう。
自動補正が完了したら、コレット清掃は終了です。
参考:自動補正を行っても精度が回復しない <DWX-51D>
⇩参考動画