加工結果に段差ができる <DWX-53DC>
・成果物の側面に段差ができる
・加工すると裏表の境がズレている
・パーティングラインが見られる
・ワークの表面がザラザラ、ボコボコしている
・頬側面にスジが出る
・舌側面に線が出る
・内面に段差がある
・表面におびがでる
・等高線のようなミリングバーの跡が残る
この場合はこちらの処置をお試しください。
加工結果に段差ができる
補正がずれていませんか?
長期間使用や機体の移動などで原点がずれて、段差ができる場合があります。自動補正を行ってください。自動補正を行っても期待する結果が得られない場合は、手動補正を行ってください。
参考:自動補正を行っても精度が改善しない <DWX-53DC>
CAM の加工条件は正しいですか?
加工条件が適正でない場合は、段差ができることがあります。CAM の加工条件を見直してください。
ミリングバーやワーク(材料)の種類やサイズ、CAM設定に間違いがないですか。
加工データの再計算やCAMの設定確認を行ってください、CAMソフトウエアのバーションアップ後の精度不良のお問い合わせは販売店へお問合せ下さい。
送り速度の設定で加工条件を簡易的に緩める事が出来ます。
参考:オーバーライド 送り速度
そのほか考えられる対策
ワークの固定が緩んでいませんか
ワークの取り付けを見直してください。正しく取り付けられていないと、加工中にビスが緩んで位置がずれる可能性があります。
トルクドライバーでピン材を固定している場合、トルクドライバーのトルクが低下している場合があります。付属のトルクスリーブを外した六角ドライバーや市販のLレンチを使用して、締め付けを行ってください。
ピン付材料用アダプター 品番:ZV-52D |
ディスク材料用アダプター 品番:ZMA-53DC(6個入り) |
オープンエッジアダプター 品番︓ZMA2-53DC |
アダプターのネジ穴が摩耗している可能性があります、新しいアダプターの購入をご検討ください。
注意事項 材料を取り外す時はトルクスリーブを取り外して、緩めるようにしてください。トルクスリーブを緩める方向で使用すると、破損する場合があります。 |
機体の設置条件
機体が設置されているテーブルが安定していないと、振動が発生しやすくなり材料が落下することがあります。
ミリングバーが摩耗
ミリングバーの摩耗が進んでいると振動が大きくなり不具合に繋がる可能性があります。
ミリングバーの想定時間内であっても加工条件や、材料の種類などで消耗が早まることがあります。ミリングバーが折れるまで使用するとスピンドルやコレット、モーターへの負荷が高くなり機体トラブルが増えることが考えられます。
参考:VPanelのミリングバー設定方法 <DWX-53DC>
コレット清掃
ミリングバーをチャックする(掴む)部品、コレットの中に加工くずが固着している場合は
コレットを取り外し内部の清掃をお願いします。
コレットの変形、ヒビ、欠け
コレットの交換をしてください。(コレットは消耗品です)
※コレットはミリングバーと同じように販売店にご注文ください。
※スピンドル交換いただくとコレットも付属しております。
■コレット 品番︓ZC-52D
スピンドルの寿命
スピンドルの軸ブレが生じると振動が発生します。スピンドル使用時間を確認し(経年劣化不良の場合もあります)必要があれば交換してください。
使用目安は2000時間としておりますが、加工条件や、材料の種類などで消耗が早まることがあります。ミリングバーが折れるまで使用するとスピンドルやコレット、モーターへの負荷が高くなり機体トラブルが増えることが考えられます早めの交換をおすすめします。
参考:スピンドルの交換方法_ZS-53D <DWX-53DC>
■スピンドルユニット 品番︓ZS-53DC
スピンドルの交換のための訪問は保守契約対象外です。訪問する場合は出張料が発生いたします。
その他参考ページ
参考:チッピングする(加工結果の縁が欠ける) <DWX-53DC>
参考:ピン付材料用アダプターから材料が落下する場合の対応 <DWX-53DC>