自動補正でエラーが出る <DWX-4>
加工条件やエラーが発生すると加工機の精度が悪化する場合があります。
自動補正を行うことで ATCマガジンや回転軸の位置が補正されます。
一度、自動補正を開始すると完了するまで「自動補正をしてください」が表示され加工再開できません。
お困りごと ・自動補正が完了しない。 ・検出ピンの太さが違います。・検出ピンが長すぎます。・清掃してくださいなどの表示で停止する。 ・ミリングバー返却の時にツールストッカーの穴の周り金属に擦って異音がする。 |
▶自動補正を行うとき(不具合を感じない場合は自動補正を実施しないでください)
・機体を設置、又は移動、移設したとき
・スピンドルユニットを交換したとき
・切削位置にズレが発生した場合
・切削結果に段差が発生、Z 方向に穴が開くなどの症状が出た場合
・太いミリングバーが折れた、スピンドルが衝突した等、駆動軸に大きな状激が加わったとき
自動補正に失敗する
自動補正用治具、検出ピン、ATC マガジンが汚れていませんか?
自動補正用治具、検出ピン、ATC マガジンが汚れている場合は、汚れを取り除いてください。これらに切削くずなどが付着して汚れていると、センサー機能が正しく働かなくなるために、検出を正しく行うことができません。
自動補正用治具は正しく取り付けられていますか ?
自動補正用治具の取り付けを確認してください。
自動補正用治具を隙間の無いように取り付ける。
治具のくぼみをワーク取付部のネジ穴位置に合わせると、奥まで入ります。
セットビス ( 大 ) を六角ドライバー ( 中 ) で締め付ける。
検出ピンのホルダーは正しく取り付けられていますか ?
検出ピンの取り付けを確認してください。検出ピンについているツールホルダーの位置を確認してください。
清掃のポイント!
加工精度を上げるために値を厳しくしています。
⑴グリスやハンドクリームの付いた手で自動補正治具や検出ピンを触っていませんか。
ウエスやキムワイプなどでよくふき取ってください。
⑵庫内天井、蛇腹部分から切削粉がぱらぱら落ちていませんか。刷毛や筆などで払って集塵してください。
⑶検出ピンの太さや長さに関するエラーは、エラー停止した場所が汚れています、停止した場所の清掃をお願いします。
⑷ツールセンサー周りの清掃を念入りにできていますか。刷毛で払って集塵してください。
⑸ツールストッカーの側面裏面もふき取ってください。
(6)加工機の内部、赤枠部分リーフスプリングやリーフスプリングとスピンドルの接点が汚れてもエラーが出ることがあります。メンテンスカバーを開けて清掃を行ってください。
※ウエスに水分がありますとサビの原因になります。
※火気の危険がありますので(無水)アルコールを使用した清掃はマニュアルでは推奨しておりません。
スピンドルが消耗や経年劣化していると、清掃しても導通不良で自動補正が完了しない事やランダムな位置で停止することがあります。清掃してもエラーが出る場合はスピンドル交換が必要な場合もあります。
▶エラーが再発する場合はコールセンターへご連絡ください。