自動補正/キャリブレーションの方法 <DWX-51D>
検出ピンと自動補正用治具のお手入れと保管
補正には検出ピンと自動補正用治具を使います。検出ピン、自動補正用治具に傷や汚れ、錆があると正確な検出ができなくなり、目的通りの加工ができなくなったり、場合によっては本機の破損につながったりすることがあります。
お手入れ・保管方法
・使用前は乾いた清潔な布など(付属品の布をお使いください)でよく拭いて傷や汚れ、錆のない事を確認してください。
・検出ピンと自動補正用治具はストレージに保管してください。
加工機の補正
長期間使用したり、周囲の環境が変化したりすると加工機の精度が変化する場合があります。自動補正を行うことでATC マガジンや回転軸の位置が補正されます。
作業を行うとき
・機体を設置したとき
・スピンドルユニットを交換したとき
・加工位置にずれが発生した場合
・加工結果に段差が発生、Z 方向に穴が開くなどの症状が出た場合
必要なもの
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トルクドライバー |
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検出ピンを取り付ける
クランプ周辺に加工くずが残っている場合は清掃する。
検出ピン、自動補正用治具、ATC マガジン中央の突起部分を付属のお手入れ用の布できれいに拭き取る。汚れが付着していると、正常に補正ができない場合があります。
検出ピンを ATC マガジンの 10 番にセットする。
自動補正治具を取り付ける。
ビスをトルクドライバーで 3 回転程度緩める。(2 ヶ所)
ビスのねじ頭を真下に押してワークの取付部を開く。
ご注意 ビスのねじ頭を押すときに機体の奥方向に力がかかると、回転軸が動いてしまうことがあります。 ただし、回転軸を何度も動かしたり、過剰に強い力で動かしたりすることはやめてください。 |
自動補正用治具を取り付ける。
ビスのねじ頭を押したまま突起部がクランプに当たる位置まで押し込んでください。治具はどちらの面でも取り付けできます。
トルクドライバーで 2 ヶ所のビスを交互に少しずつ締める。
ご注意 ビスを交互に締めないと自動補正用治具が傾く場合があります。 |
フロントカバーを閉じる。
自動補正を行う。
①VPanel を表示する。 ③ |
①[ メンテナンス ] タブをクリックする。 |
①画面に表示されている作業が完了していることを確認する。 |
図の画面が表示されたら自動補正完了です。[OK] をクリックする。 |
自動補正が終了したら、検出ピンと自動補正用治具を取り外す。
自動補正用治具は固定するビスを 3 回転ほど回した後、ビスのねじ頭を押しながら引っ張ると取り外せます。外した検出ピンと自動補正用治具は、ストレージに保管してください。